【ライナーノーツ抜粋】
スウェーデンから届いた新世代トリオだ。
「ミュージックミュージックミュージック」というユニークなユニット名は、一度聞いたら忘れられないインパクトがある。メンバーの３人はいずれも日本では無名の存在だが、試聴盤に耳を傾けたところ彼らはいずれ名声を確立する才能の持ち主であることを直感した。その直感は先日行われたライヴ・パフォーマンスに接して、確信へと変わったのである。
同国のトリオの特徴として、"テンダー・サッドネス"という言葉に象徴される音楽性、日本人にも親近感のあるサウンドが指摘されるが、ＭＭＭは王道と革新の間を行くバランス感覚が絶妙なトリオ・コンセプトを打ち出していると考えていいかもしれない。その点ではヨーロッパというマクロな視点に立ってみると、同国からこのようなかつて類例のないタイプのピアノ・トリオが出現したことに注目したい。
杉田 宏樹ライナーノーツより |
