ラーシュ・ヤンソン来日20周年記念アルバム
北欧ジャズの隆盛に多大な貢献をして来た彼の原点はピアノトリオ
美しいメロディーと斬新なアイデアは枯れる事の無い音楽の泉である
ラーシュ・ヤンソン・トリオ3年ぶりの新作であり、彼の来日20周年を迎える記念アルバムである。
1995年の初来日以来毎年のように日本を訪れ、スウェーデンのみならず、ノルウエー、デンマークなどの有能なミュージシャンを多くプロデュースして日本に紹介した彼は北欧ジャズの人気を創り上げた立役者の一人である。
ピアニスト、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして活躍して来た彼は母国スウェーデンでは1990年にジャズ界で大変権威のあるヤン・ヨハンソン賞など数多くの賞を受けており、デンマークのオールヒュース音楽大学で教鞭をとり教育者としても多くの優秀なミュージシャンを育て上げた。仏教、特に禅に深く傾倒しており、菜食主義者でワイン博士としても有名な一面を持っている。
サポートメンバーはアルバム「What’s New」 以来ベースがデンマーク出身のトーマス・フォネスベックとドラムスはラーシュの息子のポール・スヴァンベリー。
トリオのメンバーとして既に5年を迎えるが、二人は共に北欧を代表するプレイヤーとして大きな評価を得る存在に成長しており、このアルバムでも2人の好プレイがこのアルバムを繊細かつ大胆で完成度の高いものにしている。
今年の10月に20周年を記念した日本ツアーを予定しており、ラーシュ・ヤンソン・トリオ一層の活躍が期待される年になりそうだ。
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