注目のラーシュ・ヤンソン4年ぶりのオリジナルアルバム
東日本大震災の多くの犠牲者とその被災者に捧げた作品
若き才能溢れるサイドメンを得てさらに進化を続けるトリオである
【内容】
ラーシュ・ヤンソン・トリオ4年ぶりのオリジナルアルバムが完成した。彼が心から敬愛する深い伝統文化を持つ日本を2011年に襲った東日本大震災。多くの犠牲者とその被災者にささげる鎮魂のアルバム、それがこの「KOAN/コーアン」である。大きな震災にあっても黙々と再興に力を注ぐ日本人に大きく心を打たれたというラーシュ・ヤンソン。禅の世界に深く傾倒する彼らしく仏教用語の「公案」からこのアルバムタイトルは生まれた。
ラーシュ・ヤンソン・トリオは若き才能溢れる二人のサイドメン、ベースのトーマス・フォネスベックとドラムスのポール・スヴァンベリーを前作から迎え、この新生ラーシュ・ヤンソン・トリオは二人のフレッシュな感性とパッションを得てさらに意欲的な挑戦を進めていることは大変興味深い。本作の「Shikantaza」「He who sings and sobs」「Jamal」などは、スリリングで迫力溢れるラーシュ・ヤンソンのピアノに圧倒される。また「Koan 3」「A Gentle Heart」「Too Good To Me」などで聞かれる彼の持つ美しいメロディーを持った作品は、聴く人の心に感動を与えオリジナルアルバムの魅力を一層引き立てていることは言うまでもない。
このアルバムと同じメンバーで2012年10月末から11月初旬にかけて日本ツアーも決定しており今年のラーシュ・ヤンソン・トリオはCDとコンサートの両方でファンを楽しませてくれそうだ。
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