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In Search Of Lost Time


品番 SOLSV-0011
価格 2,400円(税込2,640円)
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In Search Of Lost Time / イン・サーチ・オブ・ロスト・タイム[ 2009年6月24日発売 ]
Lars Jansson Trio / ラーシュ・ヤンソン・トリオ
下記タイトルをクリックして頂くと、Real Playerにてご試聴頂けます。

01. There Is A Butterfly In My Room
02. At-one-ment
03. Midsummer
04. Siljan Waltz
05. In Search Of Lost Time
06. Simple Song Simple Life
07. One Hand Clapping
08. Fisherman
09. God’s Delays Are Not God’s Denials
10. A Rare Italian Bird
11. Where Is The Blues 4
12. Gods Who Shit
13. New Room
14. Hilda

 
【詳細】
昨年6月に室内楽と共演したアルバム「ワーシップ・オブ・セルフ」を発表して大きな話題をさらったラーシュ・ヤンソン。彼のピアノ・トリオ作品としては2004年10月に発表された「アイ・アム・ザット」以来、実に5年ぶりとなる新作がいよいよ発売される。ラーシュ・ヤンソンが25年ぐらい前に書きとめた作品から録音の前日に書いた作品など、「失われた時を求めて」というタイトルにあるように彼の人生を回顧し、様々な経験に思いを寄せた作品となっている。ラーシュ・ヤンソンの音は北欧の「凛」とした空気感にたとえられる。あくまでも透明でキラリと光る水滴のような音を紡いでいく。そして、彼の作品はその美しいメロディーとクラシックに通じる作曲手法、そして、クールな中にも熱い情熱、優しさの中にも力強さ、繊細な中にも大胆さを盛り込んだラーシュ・ヤンソンならではのジャズの世界を創り上げて来た。 この最新アルバムはライブ感を強調した演奏が、躍動感と新しい緊張感を生み出すことに成功したラーシュ・ヤンソン・トリオの新たなページを開く傑作といえる。
今年の9月には、アルバム「ワーシップ・オブ・セルフ」より正式にトリオのメンバーとなったベースのクリスチャン・スペリングと共にラーシュ・ヤンソン・トリオのレギュラートリオ初の日本公演を東名阪で予定しており、この秋、北欧ジャズの人気をいっそう高めるコンサートとなることが期待されている。
【本人によるライナーノーツ】
「In Search of Lost Time(和訳「失われた時を求めて」)はマルセル・プルーストの名作「A’la recherche´ du temps perdu」を英語に訳したものです。スウェーデン語版は全7巻、4000頁以上にも及ぶ大作です。読み手にとって大変な労力を要する本ではありますが、いったんプルーストの世界に入り込んでしまうと、途中でやめられない面白さがあります。彼の言葉は美しく、読んでいるうちにどこか時間を超越した瞑想的な精神状態に誘われます。プルーストの本が時の経過の中で起こる様々な経験に思いを寄せ、人生を回顧していたように、今回のCDには私が自宅の音楽部屋の改築用に整理をしていた時にみつけた古い曲の数々が、新しい曲とともに収められています。最も古い曲はもう25年以上も前のものですが、一方で最も新しい曲はレコーディングのたった1日前に書かれたもの。今回私が重点を置いたのは楽曲というよりは、むしろ即興演奏をスタジオの中で楽しむことでした。

「There Is A Butterfly In My Room」はわずか13歳の若さでこの世を去った私の娘の女友達アンナに捧げた曲です。彼女が亡くなったあと、私はたまたまエリザベス・キューブラ・ロス博士の生前のインタビューを見る機会がありました。そこでロス博士はこう語っていました。「生きるということは蛹の中に囚われているようなもの。死ぬことは羽根を得て、蝶になることだ」と。まさにその瞬間、1匹の蝶が私の部屋の中に飛び込んできたのです。それはしばらく部屋の中を飛び回ったあと、私の左肩にとまり、その美しい羽根を私に見せると、また開かれた窓から外へと飛び立っていきました。

「At-one-ment」。私の曲のタイトル、アルバムタイトルの多くは「現在、ここに今を生きる」ということに関係しています。それは往々にして難しいことではありますが、自分自身と共生し、日々を感謝するにはそうするしかないのです。

「Midsummer」。スウェーデンのミッドサマー(盛夏)は例えようのない特別な季節。

「Siljan Waltz」。何年も前にダーラナ地方にあるシリアンで書いた曲です。シンプルで簡単に楽しく弾ける曲。

「In Search of Lost Time」。アルバムのタイトルチューン。エリントンを感じさせるメロディとハーモニーを持つ曲。

「Simple Song, Simple Life」。私のカントリーハウスに置いてあったスケッチブックに書かれていたのを、偶然見つけました。あまりにシンプルで、最初は弾くのがためらわれるほどでしたが、時が経つにつれ、どんどん好きになっていきました。シンプルながらも、誠実さと深みを持つ曲を書くのは実は難しいことです。人生も同じ。シンプルでナチュラルに生きるのは、ひとつの技なのです。

「One Hand Clapping」。12音技法を用いた曲。皆さんが耳にするメロディは主要形の12音と逆行形の12音から成り立っています。ピアノはこれら24音の上をインプロヴァイズし、ベースは反行形の12音と逆反行形の12音の上をインプロヴァイズしています。「片手で叩く手拍子(one hand clapping)」とは有名な禅の公案(禅問答)のひとつです。

「Fisherman」は友人の息子さんである若きギタリストに捧げた曲。

「God’s Delays Are Not God’s Denials」。人生には忍耐が必要です。今日出来なかったことも、いずれ私達にその準備が整ったなら、いつか出来るのかもしれないのです。

「A Rare Italian Bird」はもともと、偉大なるイタリア人クラリネット奏者ガブリエル・ミラバッシに捧げた曲ですが、私はそれ以外のItalian bird(イタリアの洗練された人達)にもこの曲を捧げようと思います。ミンモ・パラディーノは私が敬愛する芸術家の一人。今回のCDを含め、私のアルバムの美しいジャケットは彼の手によるものです。去年他界したFranco Leidiも素晴らしい芸術家です。イタリア出身ですが、長くスウェーデンに住み、芸術家活動の傍ら、イェーテボリのヴァーランドで教えてきました。最近、知り合ったイタリアの友人であり、一流ドラマーのカルロ・ベルナディネリも挙げておきましょう。

「Where Is The Blues 4」。アルバム『Worship of Self』のために、私はブルースの形式に則った抽象的でフリーな音楽を作曲しました。これはその時と同じく、クラシック作曲家がフーガやソナタの形式を用いるように、ブルースを用いるというコンセプトに基づいて書いた4曲目です。

「Gods Who Shit」はアフリカの12/8のリズムをベースにした古い曲。私達人間は動物である一方で、精神的な存在でもあるのです。

「New Room」。新しくなった私の音楽部屋が、私に仕事をし、作曲をするインスピレーションを与えてくれました。そこからさらに新しい「精神の部屋」がみつけられることを願っています。

「Hilda」は私の孫の名前。その愛らしい笑顔で私達家族に生命を吹き込む天使です。
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